2.1   賞金体系                                                                  
                                                                             
  JRA中央競馬の競馬番組は、一貫した賞金体系で運営されています。賞金体系などと言うと難しく聞こえますが、要するに皆さんが何気なく耳にして          
  いる「未勝利戦」とか「3歳500万戦」などと呼ばれるクラスことです。                                              
  クラス分けの基準とその収得賞金の算出法は別紙を参照して下さい。
                           
  現在のクラスは、若馬レースでは、新馬、未勝利、500万下、オープン                                            
             古馬レースでは、500万下、1000万下、1600万下、オープン                                        
  と成っていることは皆さんご存知の通りです。クラス名は新馬、未勝利、未出走以外は最若年の収得賞金で規定されていることは、皆さんご存知の          
  通りですが、ここに1つ問題があります。                                                        
                                                                             
  ①例えば、2歳オープン戦は、新馬勝ち、未勝利勝ちの1勝メンバーが多数参加しますので、古馬オープン戦とは実質的なメンバー構成が異なるので        
  レースの格が必ずしも反映してないと言うことです。                                                    
  ②古馬オープン戦は、4勝以上のメンバーで構成されていますが、レースの質の幅が広すぎるので単にオープン戦というだけではレースのレベル          
  が分からないものです。その点を考慮し中央競馬会は、グレード性を導入しオープン馬にも暗黙のクラスがなるのだと開示しました。                
  筆者は、現行のクラス分けの命名法はレースのレベルが分かり難いので、単純に1勝クラス、2勝クラスなどと呼ぶことがあります。その方がレースの          
  レベルが分かり易いです。                                                              
                                                                             
  2歳オープン戦は1勝クラスのレースだから、古馬の1勝クラスと大差は無い。                                        
  3歳オープン戦は実質的には2~3勝馬のメンバー構成で行われるレースだから、古馬の2~3勝(つまり古馬1000万、1600万)と大差は無いと            
  考えています。若馬、古馬の違いはありますが、レースのレベルはこんなものです。レースの走破タイムを統計しても似たような結論となりますから          
  何勝馬レースと呼んだ方がレースのレベル把握には役立つと思います。                                          
                                                                             
  若馬 古馬   2~3歳オープン戦は、クラス分けされていませんから強い馬はどんどん勝ち星を増やして行きます。相当能力差が発生します          
  OP  → OP     が、競馬番組上は馬の格付け競馬ですから、それで良いのです。                                    
  OP  → 1600万   同じオープン馬でも2勝~5勝馬まであり、これでは強い馬だけに賞金が偏るので、古馬戦ではこのオープン馬を1000万、1600        
  OP  → 1000万   万、OPと仕分けして拮抗した競馬となるように編成しゲーム競馬を演出するのです。                            
  500万 500万   4勝してオープン入りですから、オープン戦で勝った馬つまり、真のオープン馬とは5勝馬だと定義することができます。            
  新馬       同じオープン馬でも色々区別することができます。                                          
  未勝利       このオープン馬の区別は重要です。狙えるレースの格が違って来るからです。                              
 
                 
  つまり平場で勝った馬は、上のクラスでも平場を狙ったローテーションと成り易いと言うことです。                                
  特別勝ちの馬なら、上のクラスでも特別を狙うのが一般的です。ただし、勝ち星から遠ざかっている馬(5~8歳)は特別のハンデー戦に狙いを            
  定めたローテーションを組むものです。                                                          
  平場で入着するのも困難になると、遅かれ早かれ引退です。                                                
                                                                             
  ■グレード差とローテーション                                                              
  G1とG2の差は、着差で0.7秒ですので、G1戦で3~4着ならG2戦で勝てる能力があると推定して良いでしょう。                          
  ①3歳G1馬は、成長期ですので4歳競馬ではG1レースを狙って来るものです。                                        
  ②3歳G1馬は、4歳競馬で確勝を狙ってG2別定戦を当然狙って来ます。馬券的には、一番大勝負できるレースです。                      
                                                                             
  ③4歳を過ぎたG1馬(5歳以上)は加齢に伴って能力が低下して来ますので、調教師はそれを考慮してローテーションを組むものです。                
  ④普通はG1レースを狙っても2~3着と惜敗することが多いので、1ランク下げてG2別定を狙います。                              
  ⑤上記①~④ともハンデー戦を狙うことはありません。ハンデー的に不利なのですが、参加して来ると大変な人気になりますが、                  
  危ない人気馬と言えます。                                                              
                                                                             
  ⑥G1レースを勝てるのは、極少数のエリートだけですので、標準の目標レースをG2に設定したローテーションを組み、運が良ければG1も              
  という作戦となりますが、殆どは2~5着であり、なかなか勝てないものです。                                        
  過去走から、その馬のレベルを決めておけば、悩まないで済みます。                                            
  着順実績のPL値で、G1馬の下限値を統計しておけば、大体推定できるものです。                                        
  オープン馬の下限値も同様に決めておけば悩まないですみます。資料「オープンリスト」のPL値参照          
                     
                                                                             
  ■馬の格を事前に決めておけ                                                              
  過去走の着順実績から、その馬の格を決めておこう。                                                  
  G1級の馬なのか?                                                                  
  G2級の馬なのか?                                                                  
  G3級の馬なのか?                                                                  
  単なるオープン馬なのか?                                                              
                                                                             
  過去走のレース格、つまり1着した時の獲得賞金(グレード)と距離、重量規定条件をみれば大体区別できるものです。                      
  レース着順(着差)とラップタイムをみれば、G1級の馬を区別できると思います。その区別ができるように、この講座ではいろいろ解説して              
  います。                                                                        
                                                                             
  G1レースといってもいろいろありますので、要求される能力は違います。                                          
  従って、一言では定義できません。                                                            
  短距離G1と長距離G1では全く違った能力ですのでレース毎に勝馬推理のセオリーがあります。                                
                                                                             
                                                                             
  ■馬の格推定の重要事項                                                              
                                                                             
  ①馬の格を過去のレースから決める場合、1着のレース獲得賞金で決めて下さい。                                      
  2着~3着も考慮した方が良さそうに思いますが、それは間違いです。                                            
  レースの些細な綾で2着~3着が決まることが多いので、馬の格推定には適さないのです。                                  
  競馬番組のクラス分け基準は1着賞金です。現行の500万円刻みの大飛びなクラス分けなら                                  
  それで良いのです。能力が著しく接近しているなら、2~3着も取り込んで評価する必要があります。(地方競馬では                        
  現実に2着賞金を加算して格付けしてます)                                                        
  ドラゴンさんは、古馬500万は2~3着までの成績でPL値判断した方が良いと述べていましたが、それはこのクラスの                              
  メンバーの能力差が少ないことを意味しているのです。余談ですが、こういうクラスに本来は手を出すべきではありません。                            
  的中しても、余り根拠が無いのですから安定した成果が期待できないのです。                                            
                                                                             
  ②過去2年ぐらいまでの1着実績をみれば良いでしょう。                                                  
  最新の1着実績2つぐらいをみれば、その馬の格が推定できると思います。                                          
  高齢馬のローテーションサイクルの長さを考慮して2年間と決めましたが、適宜対応が望ましいと思います。                            
                                                                             
  ③2着実績はあくまでも参考程度にして下さい。                                                      
  クラッシクなどの大レースの2着なら格推定に役立ちますが、その他は余り参考になりません。                                  
  東京優駿の1着馬の賞金は1億5千万、2着6千万、3着3千8百万、4着2千3百万、5着1千5百万です。                            
  2着はG2の1着賞金程度です。鼻の差であっても、1着することに意義があるのです。2着じゃ種牡馬にはなれません。                      
                                                                             
  これを厩舎経済的な側面から考えてみて下さい。                                                    
  1着賞金と2着賞金では大きな違いがあるのですから、確勝を狙うなら1着したレース格に目標レースを設定する                        
  のが合理的思考というものです。調教師は会社運営の経営者なのです。                                          
                                                                             
  極論すれば、馬は1着しないと能力が無いとみなされるのです。                                              
  どんなに競走能力が優れていても、1着できないと未勝利のままです。いずれは淘汰されます。                                
  血統も良く、馬格もあり、調教でも抜群の力があっても、何故か本気で走らない馬がいます。                                  
  競馬が嫌いな馬は、真面目に走らないのでG1級の能力があっても、評価はできないのです。                                  
                                                                             
  ④G2~3の重賞レースの格は、一律負担重量の定量戦→別定戦→一般の定量戦→ハンデー戦の順にランク付けすると良いでしょう。                
  一般の定量戦は馬齢を考慮した馬齢重量戦ですので注意しましょう。                                            
                                                                             
  ⑤牝馬限定戦のグレードは2つぐらいグレードが格下ですので、牡馬混合戦の成績で格推定する必要があります。                        
                                                                             
  ⑥同格の場合は、その前の1着時の勝ち上がり過程で順位つけても良い。                                          
  また細かい格推定には2着を参考にして決めても良いが、あくまでも細かい推定であり、決め手にはならない。                          
  条件戦では、格上のレースの着順で位置決めしたり、また新馬戦の成績を参照することもあります。
■その馬の格を事前に決めておけ                                                  
少なくともG1、G2クラスの別定戦(上位組み)メンバーは少数ですので、事前に決めておく方が馬券作戦上、好都合です。          
過去走のレース過程から、「この馬はG2級と思ったら(または決め付けたら)G1レースに出走して来ても、切って切って切りまくりましょう。    
古馬ならば、その馬の距離特性もかなりハッキリしてきますので、狙える距離は分かるでしょう。レースの出走表をみて検討しているようでは  
ちょと遅すぎると思います。                                                    
                                                                 
何事も準備が必要です。                                                      
改まった重要な会合でテーブルスピーチを要求されるなら、それなりの準備をしませんか?                        
準備不足じゃ、論理不明の、めためたスピーチとなってしまうでしょう。それに上がっちゃって、まともな話も出来ません(経験豊富、苦笑)    
聞き手が苦しくなるような、準備不足のスピーチは止めましょう。                                    
                                                                 
と言うわけで、普段からレースを見るときは、どんな走りをするのか?良く観察し、時間がある時に、この馬はG1級、G2級とか          
その馬の格を間違ってもいいから、決める習慣を付けましょう。                                    
勝ち組の人はだいたい普段からそんな習慣ができています。                                      
いつも、場当たり勝負をしている人は、その習慣を改善することをしないので、何度も同じこと繰り返し負け組み常連となるのです。        
                                                                 
勝ち組はいつも勝ち、負け組みはいつも負けるものです。                                        
それは勝馬推理の方法や、競馬に立ち向かう心構えの習慣の差から生まれるのです。                          
                                                                 
■格上挑戦馬を徹底マークせよ                                                  
                                                                 
格上挑戦しても、勝てないことが分かっているのに挑戦してきます。                                  
何故なんでしょうか?素朴な疑問を感じない人は鈍感症で、かなり重症です。                              
                                                                 
柔道の柔らちゃんは、普段強い男性を相手に稽古しているそうです。                                  
強い相手と練習していれば、格下の女性に負ける筈はありません。                                  
だから、柔らちゃんはオリンピックでも金なんだ。                                            
旦那にも寝技で、一発金星、赤ちゃん誕生。どんな練習だったかは不明(笑い)                              
                                                                 
馬だって同じですよ。                                                        
格上のレースに挑戦して練習しておけば、本番のレースでいい勝負が出来ると                              
いうものです。何事も準備ですネ。                                                  
                                                                 
先日の京都金杯の覇者「マイネルスケルツィ」は                                            
                                                                 
神戸カップG23着→京都金杯HG31着                                                
                                                                 
と、ちゃんと格上挑戦しています。そして格下のG3のハンデー戦に出走して来たのですから、狙えるんじゃないですか?            
しかも、この馬は1年前はG2の「ニュージランドT」の覇者です。その1着後、たびたび格上挑戦して3~4着しているのですから        
準備万端のローテーション馬と読めるのですが、皆さんはどう思いますか?                                
ニュージランド1着から1年と6ヶ月、しかも格落ちレースなら、エイヤ~で勝負です。                            
これだけ好条件のローテーションで単勝7番人気なんですから、一般ファンは馬のローテーションというものを全く理解してない          
です。